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舞妓さんの仕事って何をするの?なるためにはどうすればいい?

舞妓

舞妓とは

日本の伝統的な女性のお仕事として一番に思い浮かぶのは舞妓さんではないでしょうか。しかしどういうお仕事なのかご存知の方は少ないのでは?
そもそも舞妓とは、京都の上七軒、先斗町、宮川町、祇園甲部、祇園東の五花街で舞踊やお囃子を宴席で披露する仕事をする女性のことをいいます。

舞妓さんは、芸妓の見習い修行段階の者のことを指し、年齢層は15~20歳くらいです。
また、京都以外にも舞妓はいますが、東京では“半玉 はんぎょく”、石川県では若くても“芸者”と呼び方が異なり、“芸妓”、“舞妓”と呼ぶのは関西だけのようです。

舞妓さんの仕事

舞妓さんの仕事内容は、唄や踊りでお座敷を盛り上げ、お酌をしたりとお客様をもてなすことです。
「野球拳」や「金比羅舟舟」はお座敷遊びとして有名ですね!
ちなみに仕込み期間が半年~1年ほど、見習い期間が1ヶ月ほどで舞妓となります。

舞妓さんの1日の流れ

1日に何軒もお店をハシゴして接待をする為、置き屋に帰宅する頃には日付が変わっていることもしばしば。どれだけ帰りが遅くてもお稽古は朝からある為、睡眠時間は5~6時間寝ればいい方なんだとか。
髪結いに慣れていないと時間がかかる為その分起床時間も早まるそうです。そして朝からお座敷の時間(夕方くらい)まで唄や三味線、舞踊のお稽古などをされています。
舞妓さんの1日は思っていたよりハードですね…!

舞妓さんに休日はない?

舞妓さんの公休日は月に2日です。それ以外にも年末年始、夏には1週間程休みがあります。祇園甲部は都をどりが明けると5月1日から1週間前後の休みがあります。
公休日に仕事が入った場合代休がもらえますが、忙しく振替られなかった場合は夏季や年末年始にその分まとめてお休みをもらえるようです。

年齢制限

舞妓さんの年齢層は15~20歳と、未成年から成人の間しかできません。場合によって22歳でもギリギリいける所もあるようですがほとんどが20歳までです。高卒だと舞妓としての期間が短すぎる為中学卒業してすぐ修行に入る方がほとんどのようです。

舞妓さんの年収

お座敷に出ても修行中の為賃金は発生しません。
お客様からチップを貰えることもありますが、お世話になっている置き屋へ渡すことになっている為舞妓自身の手元にお金は残りません。

お給料は出ませんが、置き屋からお小遣い(2万円程)が貰えます。
先程から出てくる置き屋(お茶屋)とは、事務所兼下宿先のようなもので、舞妓の間はこちらが食事やお稽古の月謝などの生活の全てを面倒みてくれます。

年季奉公(5~7年)という舞妓としての期間が明けると芸妓として自立します。
自立後は舞妓時代にお世話になった月謝等の返済でお給料が消えていくんだとか。返済まで約5年かかるようで、返済後やっと自由にできるそうです

本物の舞妓さんの見分け方

本物の見分け方はまず身長です。舞妓さんには身長制限があり、「おこぼ」という約10㎝の高下駄を履くので低身長じゃないと似合わないからだそう。
150~165㎝が目安となり、これ以上高いと舞妓さんとしての見た目が可愛くない為置いてもらえないからだそうです。

そして本物の舞妓さんはお昼間は大抵お稽古中の為出歩きません。もし外出したとしても、いわゆる「舞妓」な姿ではありませんので、もし見かけた人がTHE舞妓な格好だとすればきっと着付け体験をされている方でしょう。
その他にも、舞妓さんの髪は地毛なのでカツラかどうかでも見分けられますし、花が垂れたかんざしに下唇だけ紅を塗っているのでも見分けられます。これは修行1年未満の舞妓さんの見た目なので、垂れたかんざしに両唇に紅をさしていれば体験の方ということになります。

基本の舞妓さん言葉(京言葉)

挨拶編

・おはようさん→おはよう
・おばんどす→こんばんは

・おおきに→ありがとう
・おいでやす→いらっしゃいませ
・おこしやす→いらっしゃいませ(おいでやすよりも丁寧)
・おきばりやす、おきばり→頑張って下さい
・かんにんしてや、すんまへん→ごめんなさい
・さいなら→さよなら

人物編

・あたし、うち、あて→私
・あんさん、あんた、あんたはん、おたく→あなた
・お父はん→父
・お母はん→母
・にいはん、にいやん→兄
・ねえはん、ねえやん→姉
・ややこ→赤ちゃん

一言編

・あらへん、あらしまへん→ありません
・かまへん、かましまへん→構わない
・どないしよ→どうしよう
・できひん、できしまへん→出来ません
・しとくれやす、しといて→~して下さい
・そうどすな、そうどんな、そやなぁ→そうですね
・ほんで→それで
・そやけど、そやかて→でも
・あきまへん、あかん→ダメ
・ほっこりする→落ち着く
・せわしない→落ち着かない
・たんと、ぎょうさん→たくさん
・いいや、いいよし→言いなさい

などなど…。
舞妓さんは京都以外の地方からでてきた子が多いため、方言を隠すために~どす等の言葉に統一するそうです。

舞妓さんの実態、いかがでしたか!?
華やかなお仕事の裏側はやはり厳しい世界でしたね。
実は筆者は中学卒業後本気でお茶屋入りしようとしてましたが、両親の猛反対により泣く泣く諦めました…。


お茶屋入りしていたら夫や子供に出逢えてないので今となってはあちらの道に進まなくて良かったのかなとも思います。
しかし女子なら一度はあの素敵なお化粧に着物を着てみたいですよね。今では気軽に着付けして1日体験できるので、舞妓さんになってみたい方は是非そちらで舞妓体験してみて下さいね♪